224.クルム伊達公子を支える夫の愛に憧れる前に、、。

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クルム伊達公子、テニス全日本で優勝。
彼女が勝つたびにクローズアップされるのが夫の存在である。
「愛の力で勝利」「夫婦愛で掴んだ優勝」などなど。紡がれる夫唱婦随物語。
夫の影のサポートと言えば田村亮子が思い浮かぶ。
だけど今回は、夫が外国人なだけに、パフォーマンスも違う。優勝した直後の妻に駆け寄って夫が観衆の前でキスするなど、田村夫妻、じゃなかった、谷夫妻には無い、「派手さ」がある。
仕事で成功している上に『愛されている女性』というのは最も女性が憧れるところである。
「カリスマ主婦」なんぞという商売が成立するわけだから。夫がいてなんぼという世界である。
というわけで、テニスで華々しい成功をした上に、夫(しかも爺じゃない)にちゃんと愛されている(しかも皆の前で愛情表現をしてもらえる)クルム伊達公子は、女性誌がずっと欲しかった素材だろう。
同じく、成功していて優しい旦那がいる田村亮子にイマイチ憧れられずにいた、「憧れたがり屋さん」たちがようやく見つけた受け皿、それがクルム伊達公子なのである。
バンザーイ!と、言いたいが、すんなり憧れられない理由がある。
それは彼女を知るであろうテニス関係者が口々に語る、以前の伊達公子像にある。
「ブランクがあるにもかかわらず大したもんだ」で終わってくれたら、後はこっちで「旦那も優しいらしい」と勝手に話を続けるのに、何としても夫の愛にフィーチャーしようとするもんだから、嫌でも結婚前の伊達公子がフィーチャーされてしまう。
それがもう、「ミスをしたら以前の伊達さんだったら、若さもあって怒ってラケットを投げつけていたような場面でも、今は『失敗しちゃった(ウフッ)』って笑って楽しめているんですね」とか「以前だったらそりゃもうピリピリして声もかけられませんでした」てな恐怖話ばかりなのである。
必ずといっていいほど語られる、かつての「どんだけ怖かったんよ?伊達公子」像。
その言われようときたら、出川哲郎じゃないけど、「切れたナイフ」。
若かった、1人で世界を転戦し続ける孤独、勝負の世界に生きる厳しさを差し引いても、どれだけ周りが腫れ物に触るように扱っていたかが目に浮かぶのである。
誰もハッキリとは言わないが、誰もが暗にほのめかす「男が出来て丸くなった伊達公子」。
あたたたたたっ!
今、自分の周りにこういう人がいる人なら分かるはず。
こういう人に対して、こういうとき、周囲が心配していることはただ1つ。
「別れたときが怖い」である。
「旦那の愛で優しくなった公子」がフィーチャーされればされるほど、恐怖が増してしまうのである。
いや、別にあの二人が別れると思っているのではない。
単に、男がいるときといないときの絶対値が大き過ぎる女性に、私は憧れないという意味。
いつも訪問ありがとう。
大昔のバイト先に芸能事務所の関係者らしき人が、伊達公子さんと松岡修造さんを連れてきた。当時まだ二人が現役だったからあの時代にあの二人と食事できるのは、そうとうの実力者だったのだろうか?松岡さんは終始にこやかだったが伊達さんは終始不機嫌だった。食事の後、席を立ったら、オジサンが「あ、そうだ。これこれ。女房に頼まれちゃって仕方ねえなぁ」と言いながらカメラを取り出して、私たちに三人の写真撮影を頼んだ。
はは〜ん、たった一枚この写真を撮りたいがためにわざわざ忙しいこの二人を呼び出したな、ってのが見え見えだった。そんな人、一杯いたんだろうな、当時のあの二人の周りに。
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